2018年 7月 18日
「暗幕のゲルニカ」から・・・
絵画を題材にした原田マハの小説はこれ迄にも読んでいたが、この10日間で2冊読了。
「異邦人」と「暗幕のゲルニカ」どちらも引き込まれて、一気に読んだ。
(電車の中で携帯を見ないで、読書していたわけで)
特に「暗幕のゲルニカ」は秀作だと思った。
ピカソがスペインの町ゲルニカの爆破に対し、戦争への怒りをアートに込めたくだりを、恋人であり、写真家のドラ.マールの目線で語らせる。
そのストーリーと、2011年9.11からのアメリカのイラク攻撃への憤り感じるキュレーターがゲルニカをニューヨークの美術館で展示するまでのストーリーを交える。
原田マハのお得意分野。
10年前に観たピカソ展の図録を引っ張り出してみたら、表紙は、ドラ。
ドラが撮影したゲルニカの作成記録もあった。
「暗幕のゲルニカ」は、戦争と平和について、考えさせられる素晴らしいアートサスペンスだと思う。お薦め!