2019年 4月 23日
藤の季節に
今年は桜の咲くころ、季節の足踏みがありましたが、ここ数日は初夏を思わせる日が続いています。
街のふとしたところで、藤の花を見かけます。亀戸天神も藤の盛りとか・・・
そんなわけで、自宅に、軸に仕立てた江戸時代中期の着物地を飾りました。
この着物地は10年くらい前に、京都の珍裂屋さんで見つけたもの。
その時「いつかパリで飾りたい」と、ふと思ったのですが、数年後の2014年、パリで個展を開いた折に、ちゃんと飾る機会ができました。
それは日本人の感性を表現した個展で、「垣間見る」「透ける」「揺れる」「見立てる」という4つのキーワードに沿って構成し、
その中の「揺れる」というテーマに使いました。
藤の花房が風に揺れ、着物地も風で揺らぐ・・・そんな情景です。
無機質な我が家ですが季節感を楽しみたいと思います。