2009年 6月 25日
フランソワーズ・サガン
「悲しみよこんにちは」を出版し、18歳で一躍ベストセラー作家になったフランソワーズ・サガン。
仏文の学生だった私は、大人の世界を見るような憧れで彼女の小説を読んだものです。
その彼女の自伝をもとにつくられたフランス映画が上映されています。今週末までなので、今日、一人で見てきました。
銀座和光の裏の映画館には往年の少年少女が見に来ていました。
奔放な生きざまが取りざたされ、文学性においては・・・いかがなものだったのでしょうか?
奔放な生活ゆえに、強い女性のように見られがちですが、実は繊細で、孤独な女性でした。
映画のポスターには「愛も名声も富も手にいれ、全てを失った」と書いてありましたが、
愛は手に入れていなかったような気がします。
2度の離婚。息子とも距離を置き、死の間際にも会おうとしませんでした。
名声、そして得た富の使い方がめちゃくちゃで、借金返済に追われるようになり、
薬物で体をむしばんでいきました。
歌姫のエディットピアフのような哀れな晩年です。
なんだか、重い気持ちになって映画館を後にしました。
でも、彼女の代表作「悲しみよこんにちは」を今でも持っているので、読み返して見ようかと思います。
学生の時とは違った思いで読めるかしら・・・・
さて、映画の前は友人とある企画のランチミーティングをしていました。
学士会館のフレンチレストランです。
レトロなつくりの学士会館で、落ち着いてお料理もいただけました。
シーフードのサラダ仕立て。
カボチャのポタージュスープ。
メインはカサゴのソテーバターソース。
写真は食欲に負けて、撮り忘れ.
デザートはフランボワーズのムースとオレンジタルトでした。
フランスがらみのある企画、実現できるといいのですが。私の夢の一つでもあります。
実現の光が見えた折には、お話いたします。