2009年 7月 05日
JALカップ・フランスと日本のフュージョンをコンセプトに
昨日、今日とビックサイトで花のイベントが行われています。
その中の一部、JALカップというフラワーコンテストに出展しました。
主催者、審査員がどのような方かも知らず、JALの冊子「Agora」に出ていた広告から
出展を申し込みました。テーマが「花と旅」だったから。
私はこれまで幾度ななくフランスを旅し、そこで花を活けて写真に撮るということをしてきました。
それをまとめたのが著書「花でめぐるフランス」です。
フランスの石畳を歩くうちに、むしろ私の中の日本人としての感性が呼び起こされる気がしました。
もちろんフランスも大好きですので、フランスと日本のフュージョンを私の作品に取り入れることが多くなりました。
今年の1月に南仏を旅して、南仏独特の布、ソレイヤードの美術館を訪ねました。
タラスコンという小さな町にあるその美術館は電車の乗り継ぎが大変悪く、一人旅の身としては、少し心細い思いをしながらやっとたどり着きました。しかし、そこに繰り広げられている独特の型染めの布の柄に
魅了されました。この布の起源は、インド更紗がマルセイユに入ってきたところから始まっています。
ここにも、文化のフュージョンがあります。
今回のコンテストにタラスコンで買ってきたソレイヤードの布を使いデザインを考えました。
花は、秋色紫陽花。これこそ、日本とヨーロッパのフュージョンです。
ダリアの黒蝶、クレマチス、バラ2種、仏様の花のようなクルクマ、
そして苔玉をハンドタイの花束に入れ込みました。
利休草、グリーンネックレス、つわぶきのグリーンが利かせです。
下に敷いた和紙は、特注で、着物の裾模様のように、やぶこうじの柄を入れてもらいました。