2010年 1月 15日
「愛のヴィクトリアン・ジュエリー」展で知ったウェディングの原点
美術コーディネーターの知人に誘われ、渋谷の文化村で行われている「愛のヴィクトリアン・ジュエリー」展を見に行きました。文化村のキュレーターさんも御一緒してくださり、解説付きでした!
「大英帝国に君臨し繁栄をきわめたヴィクトリア女王は、信頼できる伴侶と九人の子供に恵まれ、「平和な家庭」の象徴として、またヨーロッパのファッションリーダーとして重要な役割を果たしました。ウェディングをはじめアフタヌーンティーやクリスマスなど、現代の私たちの生活をより豊かにしている様々な習慣はヴィクトリア時代に様式が確立したものが多く、現代の私たちの暮らしそのものの基礎が形作られた時代といっても過言ではないでしょう。」
と解説があるように、驚くことをたくさん教えていただきました。
ビクトリア女王は自ら結婚を望んだアルバート公をドイツから迎えますが、結婚式に際し、それまでの伝統的な金糸銀糸のはでな衣装ではなく、淡いクリーム色のドレスを選びました。
これが、今のウェディングドレスの始まりです!!
知りませんでした!!
その時に使用したレースは子供たちの洗礼式や大切な儀式のときに着用されました。
このレースこそウェディングベールの始まりです!
彼女は結婚式にはティアラではなく、オレンジの花や葉をデザインしたワックスのリングを頭に飾りました。オレンジの花を頭上に飾る習慣はギリシャ神話からきていますが、繁栄と多産を意味しています。
結婚指輪の交換は、ドイツにはあった風習でしたが、それを取り入れ、イギリスにも広まりました。
また、ウェディングケーキも、フルーツケーキにシュガーペーストでレースのような模様を描いたウェディングケーキが、ロイヤルウェディングをきっかけに広まりました。
今、私はウェディングの仕事に携わっていますが、こんな歴史の重みを知りませんでした。
この展覧会は昨年上野で見たカルティエ展とは違った意味合いのある、素晴らしい展示です。
もちろん、素晴らしいジュエリーもたくさんあります。
勿忘草の花ことば「真実の愛」・・・だからターコイズとパールで作った勿忘草のデザインのジュエリーを身につけるとか、花ことばをジュエリーで表現する女性ならではの文化も始まったようです。
細やかな素敵なセンスですね。
今日はいろいろなことを教えてもらいました。
見ごたえがありますよ。