2010年 2月 15日
パリ日本文化会館のディスプレイ2010
パリのエッフェル塔の近く、セーヌ川にかかるグルネル橋を渡ったところに、ガラス張りの建物があります。
それがパリ日本文化会館です。
ガラス張りの1階部分にブティックがあり、そちらでは日本に関する書籍や陶器、雑貨などを販売しています。
2006年から私のアートフラワーのアレンジメントを展示販売させていただいています。
2008年には帯を添えた大きなアレンジメントを作らせていただきましたがフランス人のかたが買ってくださり、今回のパリ訪問は再度ディスプレイ用のアレンジメントを作る目的もありました。
あらかじめ、ブティックにある花器の写真をお送りいただき、それにあわせたデザインを考え、アートフラワーや帯などを日本から持って行きました。(スーツケースの半分は材料のアートフラワー、帯、ペンチでした)
外から見えるメインの位置に置くアレンジメントはブルーに白い小花が描かれた花瓶に生けることにしました。季節的にもほんのり淡いピンクの桜の枝を印象的に使いました。そして、芍薬、ボタンなどでアクセント。黒いしゅすの帯をそえました。大正時代のアンティークです。
もうひとつ大きなアレンジを作りました。萌黄色でまとめた勢いのあるものです。
他にも小さなアレンジを数点。マンゴーウッドのシンプルなベースにマグノリアを生けたものと椿を生けたもの。このベースは友人のみちよさんがブリスで輸入販売しています。
そのほかのアレンジ。
パリで長年ビジネスをなさっている方のアドヴァイスで、フランス人が経営する、畳を用いたベッドなどの寝具メーカーOMOTEのブティックを見に行きました。
フランス人好みに和を取り入れたデザインです。和紙の行燈風スタンドも安いものがよく売れているそうです。(30ユーロくらい)竹を使ったしゃれたものは値段が高いのか、いま一つ売れ行きが伸びないとか・・・
現代の日本の一般生活での花文化はフラワーアレンジメントです。
私は生け花も習いましたし、パリ風のアレンジメントも習いましたが、今思うことは、
日本人の感性でいけるフラワーアレンジメントをフランスに発信したいとということです。
これまでに多くの文化が融合しながら新しい文化を生み出してきたように、今まさに新しい和と洋
のフュージョンが生まれています。