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2014年 5月 17日

パリで個展

カテゴリー フラワーデザイナー

パリにご縁があり、かつてより願っていた、私の日本人としての感性を表現する機会に恵まれました。
2014年6月16日〜21日
パリの歴史的建造物である、ギャラリーヴィヴィエンヌ内41番で個展を行います。
6rue vivienne paris
タイトルは「Eloge de l’ombre:Hana.Washi.Sumi.Ryuboku」
谷崎潤一郎のエッセイ「陰翳礼賛」のタイトルから引用しました。このエッセイはフランス語でも翻訳され、フランス人にも知られています。

日本人の美意識を4つのキーワードからアプローチし、花だけではなく和紙(越前和紙)、苔、流木などを使って空間ディスプレイします。
パリでのポスターなど告知のために撮った写真はこちら。
140422 paris lacque color c

Salon de couleur さんに取材していただきました。

内容は、下記です。

【Salon de couleur インタビュー(番外編) フランスで日本人の美意識を解く!落合邦子さん(Kuniko Ochiai)@アトリエオルタンシア代表/フラワープロデューサー】

2013年10月にSalon de couleur インタビューにご登場いただいたアトリエオルタンシア代表 落合邦子さん(Kuniko Ochiai)。 
その時に話題になったパリでの展示会。
いよいよ、来月2014年6月16日~21日にパリのGalerie Vivienneで『花・和紙・炭・流木を使った空間ディスプレイ展』が開催されます。
先日、品川にあるアトリエオルタンシアのスタジオにおいて、今の思いについてお話をうかがってきました。

■ 4つのキーワードに沿って、日本人の美意識を解く!
― ― 今回の個展のテーマ『日本人の美意識を解く』について、教えていただけますか。

タイトルは谷崎潤一郎氏のエッセイ『陰翳礼讃』からとりました。日本人の美意識を4つのキーワードから、ひも解くことに挑戦しています。

― ― 具体的には、どのような表現をされているのでしょうか?

キーワードは、「透ける」「垣間見る」「揺れる」「見立てる」です。

「透ける」は、越前和紙を使い、その繊維の隙間から、花々の色のグラデーション(濃淡)を透けるようにみせて美しさを表現しています。

「垣間見る」は、和紙の隙間から流木と苔で作る庭を垣間見る。そんな美しさを表現しました。

「揺れる」は、漆器に張った水面に映る花の揺らぎを演出することで、はかなさや美を感じていただけたらと思い、デザインしました。

「見立てる」は、華炭(植物を炭にしたもの)を使い、光と影、陰と陽の世界=箱庭のような世界観をイメージして作りました。

■ 華炭、ヨーロッパ初上陸!
― ― 今回の展示会で初披露される華炭ボックスアレンジは、落合さんが考案されたそうですね。

華炭は、松笠、ハスの実、栗、ミカンなど野菜や果物などを炭にしたものです。

オルタンシアノワール

華炭を越前和紙で作ったボックスにプリザーブドフラワーと一緒にアレンジしたものを開発しました。
自然素材の黒いオブジェはデザイン界でも画期的で、また木炭と同様、空気清浄や湿気をとる効果も期待できるので、インテリアの置物としても最適だと思います。

落合邦子さんの個展〜パリで日本の美意識発信〜『Éloge de l’ombre ~ Hana,Washi, Sumi et Ryuboku~』
パリジャン、パリジェンヌの目にはどのように映るのか、楽しみですね。

【イベント詳細】
● 日時: 2014年6月16日~21日
11:00~19:00( 6/17 18:30~opening party)
● 場所: Galerie Vivienne 416 rue Vivienne 1 区Paris

取材・文: Mikiko
写真提供: 落合邦子さん
(華炭、華炭ボックスアレンジ、個展会場のGalerie Vivienne)

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