2012年
1月
03日
2012年が早3日過ぎようとしています。昨年は様々なことが起こり、日本中で多くの人が生き方を見直す機会となりました。
そして、今年は良い年にしたい!と誰もが願っていることでしょう。そんな中、元旦には地震がありましたね。「油断はしてはいけない」という警告でしょうか。
元旦は、息子と旦那は恒例の天皇杯観戦。その間私は実家近くにある、高野山東京別院へ初詣。
子供の頃和歌山に住む祖父に連れられて、私と弟は高野山の宿坊に泊まったことがあるのを思い出しました。高野山へ行きたいナ~と思っているのですが、そう簡単には行けません。そんなところへ、そういえばご近所に東京別院があることに気が付きました!高輪の広い敷地にお堂が立派に立っています。元旦ですがすいていて、ゆっくりとお参りができました。なんだか気持ちがほっとしました。近いうちに和歌山の高野山にも行きたいと思います。
さて2日は家族でやはり徒歩圏内の品川神社へ。息子と旦那が大厄ですので、お祓いを薦めました。品川神社は息子のお宮参り、七五三参りをした神社ですので、なじみはあります。しかし最近はご無沙汰しておりました。
境内はお餅つきや、お囃子などでにぎわっていました。

二人がお祓いをしている間、私は境内を散策。色々摂社がありました。
富士山のふもとにある浅間神社。浅間神社は昨年6月に連れて行っていただき、パリでの「日本再生」のアートフラワーの作品を作るにあたって、作品のイメージのインスピレーションをいただいた神社です。

それから、赤い鳥居が重なる奥に、潜んだ阿那稲荷神社。


ここだけかと思いきや、さらに階段を下りていくと・・・
一粒萬倍!と掲げてあります!

中に入ると、龍の口から水がしたたり落ちて、祠でお金や印鑑に水をかけられるようになっています。お金が萬倍になるようで・・・
持ち合わせのお札にお水をたっぷりかけました!(笑)思いがけずに出会ったこのお稲荷さん。こりゃ春から縁起がいい事!
そして3日。駅伝のランナーが品川を通過するのに合わせて、新年のアレンジメント作成のため、店に行きました。これも毎年恒例。
品川から泉岳寺の店までの間はランナーを待つ人が沿道にいました。空には素敵な雲!「龍がいる!」と思っているうちにどんどん形が変わってしまいました。

アレンジを作り終え、沿道に出ると1位の東洋大の選手がそろそろ来るころでした。高輪ローソン前は残り15キロの地点で、最終の給水ポイントです。各大学の部員が、「給水」のビブスを付けて、ペットボトルを持ち、控えています。ランナーはかなり速く走っていますので、伴奏して渡すのはタイミングが必要。給水する部員も緊張していました。
それにしても、ランナーはあっという間に過ぎ去り、携帯のカメラではシャッターが間に合いません・・・

これはやっと撮れた早稲田の選手と給水の部員です。
それにしても爽やかな青空のもと、若い躍動感あふれるシーンは感動的です。新年のパワーチャージです。
今年はアトリエオルタンシアは25周年を迎えます。多くの方々に支えられて、四半世紀、花に携わってきたことになります。多くの方々に感謝しております。
節目の年に、今の私、オルタンシアとしての表現を発信するイベントをしたいと思っております。具体的に決まった折にはお知らせいたします。
今年も皆様よろしくお願いいたします。
2011年
12月
24日
今日はクリスマスイブ。
2週間前に行われた、高輪プリンツヒェンガルテンでのウェディングも新郎新婦のご希望で、クリスマス風にデコレーションしました。


エントランスの演出。シックなリボンを入れ込みました。

披露宴会場のメインテーブルも、エレガントなクリスマス。


ウェディングブーケもシックな紅茶色のバラを入れて・・・

新郎新婦はきっと素敵なイブをお過ごしのことでしょう。お幸せに~
2011年
12月
17日
JR東海のCMではありませんが、紅葉が終わり、人出が落ち着いた頃に京都に行こうと思っていました。そんなわけで、一昨日仕事がひと段落したあと、品川から新幹線に乗り、京都に行ってきました。今回は、ぜひとも龍安寺の石庭を見たいと思っていました。あの研ぎ澄まされたシンプルな庭に向き合い、何かインスピレーションをもらいたいと思っていました。方向的に北野天満宮も近くで、梅で有名なこの神社は12月13日からお正月の大福茶用の梅干しを販売するというので、せっかくの機会ですので、まずは北野天満宮から回りました。朝の8時、境内はきれいに掃き清められていて、鳥居をくぐると空気の違いを感じました。

社務所で梅干しをいただき、タクシーで龍安寺に向かいました。
龍安寺の開門8時半前についてしまい、私の他にはアメリカ人と思われる青年が開門を待っていました。

紅葉のシーズンは終わりましたが、落ち葉が苔の上できれいなコントラストを作っていました。
さて、開門。

鳥のさえずりとお寺の職員の方が、道の落ち葉をを掃く音だけしかしません。私は朝日が差し込む縁側に座り、シャッターを切っていました。天から神が舞い降りてきているかのようでした。すると先ほどのアメリカ人が「Excuse- me,・・・・・」こっちから写真撮ったほうがベストポイントだよ、というようなことを言ってくれました(笑)
庭の全景と背後の屋根が入るよって。

勿論そうです!ありがとう。いい写真が撮れました。
この石庭を見て、石の絶妙な配置のバランスなど思うことはいろいろあると思います。いろいろな解説もあります。
私は今回、朝日の光の中の石庭、白い掃き清められた石の上に落ちる光と影。それがとても美しく感じました。
研ぎ澄まされた美しさもあるのでしょうが、やはり光が必要だ、と思いました。
余計な感情やものを手放し、コアな部分だけになるということに加え、光(それは希望や夢という言葉にも置き換えられると思いますが)が必要だと思いました。

石庭の裏庭には、「吾、唯、足るを知る」という文字が記されたつくばいがあります。
自分が満たされていると感じることで、幸せを感じることができます。幸せは自分の中にあるのですね。
晴れていた空が少しずつ雲に覆われ怪しくなってきました。次の目的である小倉山は雲に隠れてしまっていました。小さな1両電車の嵐電に乗って、嵐山へ向かいました。
1日しかない日程の中で、移動距離が多いのは大変、というアドヴァイスもありましたが、嵐山からさらに歩いて奥嵯峨へ。行きたいお寺は祇王寺です。

これまでに3回訪れています。6月の青もみじの頃や紅葉の頃。なぜか惹かれる尼寺です。平清盛の寵愛を受けていた白拍子の祇王が、清盛の愛を失って、出家したお寺です。
来年の大河ドラマは平清盛ですので、何かと話題になるかもしれません。以来尼寺として何人もの女性が暮らしたお寺です。
粗末な座敷に座って庭を眺めていると、風の音ともみじが散る様しかありません。この山奥で暮らした女性たちは、どんな事情で尼さんになったか知りませんが、
自分の中に平穏と幸せを見つけていなければ暮らしていけないのでは、と思いました。

楽柿舎、野宮神社をサクサク通過して、再び嵐山駅へ。


そして、嵐電の車折神社駅で途中下車しました。芸能、芸術の神様と言われていて、歌舞伎役者から、俳優、歌手などの有名な方々のお名前が玉垣に書かれていました。パワースポットということで、若い女性も数名いました。ワンダープロダクションの市原悦子さん、塩田貞治君(オルタンシアの生徒さんにもなってくれていました)の玉垣もあるよ、と言われていましたが、とても探せませんでした。私は来年がアトリエオルタンシアが25周年を迎えますので、そのイベントの成功を祈願してきました。

その後、中心部に戻り、三条縄手通りにある、珍裂屋さんに行きました。京都に行くたびにここ数年訪ねるお店です。お土産物屋さんではなく、かなり本格的な時代物の裂を扱っています。これまでに私は、江戸時代のオランダ更紗や、袱紗などを買っています。今回、この通りを歩いていて、町屋風のお店の暖簾が風でハラッとなびき、それにインスピレーションを受けて、少し長い裂がほしいなと思って店に入りました。するといろいろ見せていただいたなかで、幕末の頃の小袖の長いきれがありました。紫色に藤の刺繍がしてあります。お値段もちょっと高いので迷いましたが、これも出会い!と思いカードで購入・・・きっとお披露目できる機会が来ると信じます。
四条の鍵善でくずきりを食べて一息つき、すぐ並びの京都現代美術館へいきました。この美術館は展示スペースが気になっていたので、今回はぜひ入ってみたいと思っていました。入ると今はパリの写真家ロベール・ドアノーの写真展が行われていました。「あれ!京都に来てパリか・・・」とこの出会いをちょっと楽しみました。
朝早くから効率よく動いているせいで、まだ3時。あと一つ建仁寺を見ようと花見小路を進みました。このお寺の法堂の天井に2002年、小泉淳作画伯が龍を描いたということが話題になりましたので、来年の干支龍に因んで、ぜひ見ておきたいと思いました。

龍が珠を持っているのは、ご利益があるようで・・・
今回の旅のテーマは平清盛、龍でしたかしら。来年に向けてよい兆しとなるといいです。
7時には自宅で、ちりめんじゃこ、カブのお漬物、柿の葉寿司、ゴマ豆腐、湯葉を食卓に並べて夕飯となりました。
あ~幸せ。周りの人に感謝です。
2011年
11月
27日
私の周りには幸せなことに素晴らしい方々がいます。自分の生きる目的、役割を自覚し、その目的に向かって着実に進んでいらっしゃいます。
その中の一人は私の友人、植田明美さん。ヒマワリのような明るさの持ち主。ヒマワリは太陽を向いていますが、むしろ太陽そのもの。明るく多くの人の行く先に光を与えてくれるような人です。
明美さんつながりでお知り合いになった温井和佳奈さん。カンボジア女性の自立のために、職業人としてのグラフィックデザイナーを育成しています。
そして最近フェイスブックからお知り合いになった都倉亮さん。癌との闘病から立ち直り、今まさに多くの事をご自分の使命として発信していらっしゃいます。
素晴らしい方々から多くの気づきをいただいています。
そんな中、じゃあ、私の使命って?私にできる社会貢献って?という難問にぶつかりました。
花の仕事をしていると、私の作った花束やアレンジ、ブーケを喜んでくださる方々は幸いにもたくさんいらっしゃいます。
でも、これでいいの?花はそれ自体で美しいものだし・・・
ガラス作家や画家が、無から作品を作り出すのとはちょっと違うし・・・
つらつら考えながら今日は地元をお散歩。まあ、いいっか…が今日のところの結論。
ランスのカテドラルのステンドグラスの色の組み合わせ、自然の織り成す色の組みあわせ、私の作品の中の色の組み合わせ・・・
共通項があるかもしれない。そんな方向を向いてい行こうかな。



そういえば、面白いエピソードを思い出しました。
昨年の春、私の小、中学校の同級生が私の店にひょっこりやってきました。彼は慶応大学の大学院を出て、アメリカに行ったらしいという噂でした。
その彼がなぜ私の店を知りあてて、来たのかも説明がいまいちあやふやだったのですが、彼はなんと牧師さんになっていました。そして私に言ったのは「牧師の仕事も、花の仕事も人を癒すことには変わりがない」と・・・いまだに謎の来店だったのですが、この言葉は私の励みです。
2011年
11月
06日
秋のブライダルシーズンまっただ中。お陰様でこの週末はウェディングのお仕事で幸せをシェアしていただきました。
まずは品川プリンスホテルで挙式のお客様。私がフレンチレトロブーケと称している色合いのブーケをお気に召してください、彼女のためにオリジナルで作りました。

おっとりとした優しい新婦のイメージ通りです。
そして、同時進行で、高輪プリンツヒェンガルテンでのウェディング。
秋の庭でのウェディングのようにしたい、という新郎、新婦とのイメージのすり合わせで、秋のナチュラルガーデンのようになりました。ドレスが、白のウェディングドレスと赤のカクテルドレスですので、赤い小花をたくさん集めました。


チェペルのアーチも赤とグリーンたくさん。

白と赤ドレスに共通でお持ちになりたいというリクエストに応えて作ったブーケ。
そして本日、昨晩からの雨がラッキーにも上がり、素晴らしいウェディングが行われました。
チャペルアーチも今日のお客様のリクエストである、白とグリーンで作り、付け替え、気持ち新たにお出迎え。

中庭では挙式後、フラワーシャワーが祝福の歓声と共に軽やかに舞いました。

披露宴会場は、秋の枝物を使って、秋色!!栗も添えました。白いウェディングドレスの後はお着物にチェンジ。着物の柄に花の色を合わせました。


一組、一組ごとにウェディングのイメージをご相談して、イメージを実際のデザインに仕上げていく楽しみはフラワーデザイナー冥利につきます。
ハッピーな週末をありがとうございました。
皆さんお幸せに~。
2011年
10月
25日
10月9日に銀座交詢ビルにある、ナルミ製陶さんのコンセプトショップDIECI GINZAでワークショップをおこないました。
私もブログに書きましたが、DIECI GINZAのブログにもアップしていただいていますので、ご紹介させていただきます。

あれからすでに2週間がたちました。季節は秋まっただ中となっています。明日はかなり冷え込むようですね。
ディスプレイに使った栗のジャムを今日パンに塗って食べてみました。栗の風味がして、おいしかったです。食欲の秋でもあります・・・
2011年
10月
17日
今日はオフ。家事を済ませ、フレンチポップスのCDの音量を上げて、のんびり。手入れの悪い庭ですが、ブルーベッター、チェリーセージ、ローズマリーの花がけなげに咲いています。秋の爽やかな1日、充電です。
2011年
10月
13日
6月パリで行われた久石讓氏のチャリティーコンサート会場のエントランスを私がフラワーディスプレイした記事を今発売されている「月刊フローリス11月号」に掲載していただいています。日本再生をアートフラワーで表現しました。