2011年
3月
27日
3・11から3度目の週末を迎えています。
被災地の方々の状況、あるいは今まで報道されていなかった隠れた被災地のこと、そして原発の問題とその被害・・・私たちの中にはいろいろとストレスが・・・・
無事でいられる人は、自分のできる事を一つ一つこなし、復興につなげていこう、という気持ちも沸き起っています。
私も募金をしたり、家にたくさんある固形せっけんをどこかに送れないかと準備しています。
でも、どこか心に覆いかぶさるものがあり、昨日、一昨日に見た夢は原発、津波に関連したもの。
私の心も若干病んでいるようです。
こんな時はやはりお花ですね。
花を見ていると心が落ち着きます。
地震の後フラワースクールのレッスンに来て下さった生徒さんも、「お花をみるとほっとする」と「お花を避難所に飾れないかしら」と言っていました。
こんな時こそお花。花の力はすばらしい。
お気に入りの花の写真をアップします。
2011年
3月
19日
10日に、ガラス作家大村俊二さんの工房を訪ね、ガラス制作の体験をさせていただきました。
前回のブログでは,その日の午前中のことまでを書きました。その後、誰もが予想もしなかった大惨事が起き、
被災地の救助、復興、原発の問題など日本中が大変な局面にあります。
被災地以外の関東では停電、電車の運休などがあり、誰もが大なり小なり、不安とストレスを抱えています。
花屋を営むものとしては、ウェディングや卒業式の中止があり、お花の注文もキャンセルが相次ぎ、大変です。
しかし、私が出来ることは何か?と考えると、花を使って人々に心の平静と癒しを与えることではないかしら・・・と思います。
今日は店先に「ご自由にどうぞ」で、開いたバラやチューリップをだしました。喜んでいただける人の元にいきました。
被災地の方のことを思うと華美なことは出来ない、という考えもありますが、こんな時だからこそ、花、自然のパワーを借りて誰もが元気にならないといけないと思います。
無事で元気な人は、元気を取り戻し、日本の経済に活力を取り戻して欲しいです。
私自身の気持ちを上げる意味でも、10日に体験した楽しかったガラス制作の様子をブログにアップします。
私は花を素材にしてアート活動をしていますが、花はそれ自身が美しい存在です。美しい素材をどう組み合わせて、形作るかが、フラワーデザイナーの腕のみせどころです。
ところが、ガラスとなると素材は無機質なもので、それをどのように形にし、色をつけるかは全く個人の力でしかありません。
ゼロから作り出すということになります。
大村さんがガラスを棒にまきつけてくれます。
1000度で解けたガラスを棒の先に巻きつけ、ガラスが重力で下に落ちないように棒を回しながら、ガラスのオブジェを作りました。
一緒に行ったスタッフの中山ちゃん。落ち着いていて上手です。
オブジェ制作の次には吹きガラスの体験。
花を活けられるような浅いベースにトライしました。
形ができて、棒から離した作品は、徐々に冷やす器具の中にいれ、数日後に出来上がります。
地震で壊れなかったその作品を大村さんが送ってくださいました。
今日、店で花を活けてみました。
ガラスのクリアーな輝きがクリスタルのような癒しを与えてくれます。
花とガラスの相乗効果です。
ゼロからの創作・・・またやってみたいです。
大村さんとお話して、ガラス体験を企画したいと思っています。
早くもろもろのことが収まることを祈っています。
大村さんの作品
2011年
2月
25日
女優の石井めぐみさんからのリクエストでお花を贈りました。
ご結婚するご友人へのお祝いのプレゼント。
ボックスアレンジメントで、というリクエストだけで、花の色などは私にお任せ下さいました。
ご新郎宛てですが、もちろんお二人へのプレゼントですので、ピンク、クリームなど
ペールトーンの甘色ミックス。
バラを中心に、季節のラナンキュラスも入れて。
ピンクのボックスに結んだフランス製のリボンには白いデイジーの花柄が。
このキュートなテイストは、めぐみさんっぽいかしら・・・と思いこのリボンを選択しました。
めぐみさんの暖かな気持ちが伝わったかしら。
2011年
2月
21日
昨日のアートフラワーレッスンでタッセルに含ませたフレグランス 「スパイシーローズ」はAroma
Roseの井崎 真内美さんに作っていただきました。
彼女とは2月4日に日仏芸術文化交流会主催のシャンソンのライブで席がお隣になったところからのご縁です。ご縁はタイミングですね。
私が香に興味を持ち始め、そして20日のアートフラワーに香りをつけたいと思っていた時に、
お知り合いになりました。
「スパイシーローズ」は井崎さんが作ってくださいましたが、今日はカウセリングをしながら、
私の好みの香りを作りました。
私の好み、というよりは、アジサイをイメージした香を作りたかったのです。
私の大好きな花、アジサイ。オルタンシア!!
バラ、ジャスミン、ラベンダー、などには、誰でもが判別できる香がありますが、アジサイには
あまり香りがありません。
だからこそ、私がイメージする香を作ろう!!と思いつきました。
井崎さんは、私の本「花でめぐるフランス」を読んでくださり、彼女なりのアジサイのイメージを広げていらっしゃいました。
香には最初に香るトップノート、、そして2~5時間後まで香るミドルノート、最後に残るベースノートがあることを教えていただきました。
トップノートは、シトラス、フルーティー、ベルガモットなど。
ミドルノートは花の香りが多く、ブルガリアンローズ、ジャスミン、プリメリア、イランイランなど。
ベースノートハウッディ、スパイス、バニラなどがあります。
アジサイと言ってもフランスで見るような西洋アジサイもあり、その中でもフレッシュなアジサイ、かさかさしたくすんだ色の秋色アジサイもあります。
また、日本の梅雨にしっとりと濡れるあじさいや、ガクアジサイもあります。
まずは西洋アジサイのフレッシュをイメージして作り始めました。
トップノートには、爽やかでほのかに甘さのある緑茶の香りであるグリンティー
などを選びました。
ミドルノートにはバラは避け、プルメリアと、カメリアなど。
ベースノートにはウッディ、ムスキー、イリスなど。
10ミリリットルを作るなかで、それぞれの配分を考えながら混ぜていきます。
トライアルが出来ると、それに何が足りないかを考え、微調整していきます。
結局10種類くらいの香りがブレンドされました。
肌につけるとまた印象が変わりますし、少し時間を置いた方が、ブレンドが落ち着くそうです。
しばらく様子を見て、再度調整したいと思います。
とても楽しく、いろいろなイメージの香りをオリジナルで作ってみたいと思いました。
2011年
2月
15日
毎年フランスには行っていますが、昨年の旅はいろいろな出会いや引き寄せがあって思い出に残る滞在でした。
シャンパーニュ地方のランスではノートルダム大聖堂でほほえみの天使を見ることができ、
また、ステンドガラスには涙するほど感動しました。
あれから1年。
いろいろな経験を経て、心の中の水槽の水が少しクリアーになってきたかな。
これまでは実現出来るかどうかわからないような夢物語を口先だけで言っていたけれど、
この先奇跡が起きる気もしてきました。これを能天気というのか、ポジティブシンキングというのかはわかりませんが・・・
どこも苦しい状況にある花屋やフラワースクールの現状には片目をつぶり、アンテナの感度を高め、楽しい事を追及していきたいものです。
「やらなくてはならないことは、みな楽しいこと」という言葉をどこかで目にしましたが、
それを心がけたいものです。
心の友(笑)の明美さんが本日上野の東照宮の牡丹園でいただいてきた言葉は、
「大輪の花を咲かせなさい。喜んでくれる人、必要としている人に向けて咲く。」
「この大輪って?本当に大きい花っていうこと?それとも別の意味?」・・・と
明美さんに食い下がってしまいましたが、
「その解釈は自分次第よ!」
「感じたままが答えよ」と・・・・
明美さんのブログをリンクさせていただきます。
そう、益々感性を高めなくては!と思います。
でも自分の感性を信じていけばいいのね、とある意味気が楽にもなりました。
2011年
1月
26日
友人のEさんが行きつけのもうひとつのフレンチレストラン、南青山にあるフロリレージュFlorilegeで1月早々にお食事をしました。
こちらのレストランも素晴らしいオーナーシェフがいらしゃい、予約がなかなか取れない人気のお店です。
お料理はシェフにお任せのコースで、目で見てインパクトを与えられ、舌で味わい、香りを楽しむそんな楽しみがありました。
マネージャーさんやソムリエさんとのフレンドリーな会話もよりいっそう居心地の良いものにしてくれていました。
最後のデザートが終わったときは、私たち二人だけになっていて、シェフ、マネージャー、ソムリエさんとお話する機会もありました。
私が「花の仕事をしているんです」というと、
なんと、すぐ、「ドアのリースを作ってくれる人を探しているんです」というお話が。
シンプルな白い入口のドアの横にはお店のロゴがあり、そこにリースを掛けたいとの事。
「どのようなイメージがいいでしょうか?」ときくと
「お店のロゴがシルバーとピンクですから、それに合わせて。」
私はシルバー!!!とびっくり。
それは私のラッキーカラーがシルバーだと言われたばっかりだったからです。
まあなんて素敵な偶然でしょう。ちょっとご縁を感じました。
そして出来たのがこのリース。
ナチュラルな蔓のリースをシルバーに色をつけました。
そして、テーマのマゼンダ色のお花だけを内側にリース状にしました。
それから、店内にはあまりお花を置かないとの事ですが、唯一飾ってあるカウンターの上のプリザーブドフラワーがだいぶいたんでいましたので、新しいアレンジメントをご提案しました。
Eさんがプレゼントしたポアンタラリーニュのシルバーのキャンドルとのコラボレーションです。
月や星の光をイメージするシルバー。私にとってラッキーカラーですね。
2011年
1月
24日
BMW東京のショールームのフラワーディスプレイ(生花)を何店舗か担当させていただいていますが、さらにもう一つのショールームからのオファーは、アートフラワーでのディスプレイでした。
年間コストの事を考えると確かにアートフラワーの方がコストを抑えられますからね・・・
BMWのCI に基づき、ホワイト&グリーンをメインに、シャープなデザインに仕上げました。
お届けして、置いてみると、ショールームがパット華やぎました。
アートフラワーも素晴らしい効果を発揮します
2011年
1月
11日
広尾にあるフレンチレストラン a nu (ア ニュ)のオーナーシェフ夫妻と友人であるEさん。
Eさんとは私も昨年からお友達になり、昨年始めて一緒にお食事行ったのが、このレストラン。
ジビエの季節で、フランスでは禁猟になっているという山しぎ(ベキャス)がスコットランドから入ったからと、珍しいジビエをいただきました。
その後、ミシュランの発表があり、このレストランに星がひとつ付いたたとの事!!
素晴らしいです。お料理もさることながら、オーナーやスタッフの気配りがさりげなく心地よかったの思い出します。
Eさんから、このお店にプレゼントしたいのでフランスのキャンドル、ポアンタラリーニュを入れ込んだアートフラワーのアレンジメントをデザインして欲しいとリクエストをいただきました。相談の結果エッフェル塔の形のキャンドルにしました。
日本の食材を生かしたフランス料理をお出ししているお店ですので、アレンジメントにも和とフランスのフュージョンを取り入れました。
黒い水盤にシートモスを敷き、エッフェル塔のキャンドルがたっています。
アートフラワーに加え、プリザーブドフラワーもアレンジしています。
マゼンダ色のダリアに合わせ、同じ色の帯締めがアクセントになっています。
2010年
12月
29日
あと2日で2010年も終わりです。
今年はいろいろな経験をさせていただいた年でした。
その締めくくりは新年に向けてのお花をお届けすることです。
今日発送した千文さんからのオーダーのアレンジの写真です。
彼女のアイディアで、私がナルミでディスプレイしたように、ナルミの白い器を使ってお正月のテーブルアレンジメントを作って欲しいと依頼されました。
彼女はカラフルなテーブルクロスも購入なさいましたので、あのカラフルなクロスに似合うように、色をグリーンと黄色に抑えました。
千文さん宅でのお正月の映像が楽しみです。
さて、もうひとつ。ガラス作家の大村俊二さんと1月にコラボレーションを行います。
成田にアトリエを持つ彼が、成田山の参道に小屋を建て、そこで彼の作品を展示販売するというのです。彼の器に私のアートフラワーを添える話が急にまとまりました。題して「成田プロジェクト」!!成田山への初詣客は8万人といわれており、参道を歩く道々、お買い物をする人がいるそうで、昨年もかなりの方に作品を買っていただいたそうです。
昨日、成田へ私の作品を届けてきました。
器の画像を送っていただいて作成したのですが、ぴったり合い、よかったです。
クリアーなガラスに色が添えられました。
成田山に向かって行く道の左側あり、黒い板に鏡が張られた小屋です。
お土産物屋さんとは一味違う面白い小屋になりそうです。
昨日は搬入が終わり、成田山にお参りをしてきました。
子供のころに行ったことはあるのですが、何十年振りかの参拝です。
大みそかの夜からは山のような人出となる境内ほ、夕暮れ時、人もまばらで、空気が違うのが感じられました。
成田プロジェクトの成功をお祈りしてきました。
みなさんも良い年の瀬をお迎えください。